2021年7月7日にランボルギーニのソーシャルメディアで発表されたアヴェンタドールの最終モデルでクーペとロードスターが同時発表され、600台限定のうちクーペは世界限定350台だった。日本では同年同月29日に発表され、新車価格は5454万3088円で発表前にはすでに完売していた。
ウルティマエ(究極)の名を冠した、正真正銘最後のアヴェンタドールになるとともに、V12フラッグシップモデルの内燃機関最後の車でもある。アヴェンタドールとしては11年間、フラッグシップモデルのV12内燃機関としては約59年の歴史に幕を下ろした。
デザインはアヴェンタドールSのエレガントさとアヴェンタドールSVJのスポーティさを融合させ、それぞれのいいところを取り入れたいいとこどりをしたデザインとなっている。
フロントのデザインはSから、サイドデザインはSVJからきている
SVJを意識したリアデザイン
エンジンはアヴェンタドール史上最もパワフルな780馬力でトルクはSVJと同じ720Nmとなった。エグゾーストシステムは、SVJ同様にチタンを使い軽量化とパワーアップを両立している。は0-100km/h加速は2.8秒、最高速度は355km/hでアヴェンタドール史上最速でもある。車両重量は1,550kgに収まっている。
生産終了後の2022年2月、商船三井が運航していた自動車運搬船フェリシティ・エースがアゾレス諸島付近で火災を起こし沈没したため、7台のクーペがお陀仏になった。そのため、ランボルギーニはお陀仏となった分の生産を再開した。
2022年4月19日～21日の日程で開催されたRMサザビーズのオークションで、ウルティマエの最後に生産された車は、クリスタ・キムとスティーブ・アオキ、ストーリーテリングエージェンシ一のINVNTGROUPとのコラボレーションによる世界初の1/1のNFTとセットで最終的に約160万米ドル(約2億600万円)で落札された。
アーティストのクリスタ・キムによって内外装ともに特注のカスタマイズが施されている。そして、カスタマイズにはスティーブ・アオキもかかわっている。
スティーヴ・アオキはNFT用に作曲した曲と最後のアヴェンタドールにインスピレーションを得た実車用の限定サウンドトラックを提供している。
エクステリアカラーはブルーからブラックへフェイドしていくグラデーションカラーリングとなっている。インテリアはブラックをメインに差し色としてオレンジが使われ、リアバルクヘッドにはコラボを記念した刺繍が施された。
2億越えで落札された最後に生産されたウルティマエ。カラーリングも特別なグラデーションになっている
世界初の車とリンクされたNFT
リアバルクヘッドにはコラボを記念し、NFTと同じ刺繍が施されている
公式のオークション予告動画